花粉で何故鼻水が出たり、目がかゆくなったりするのでしょうか?
花粉はウィルスや細菌など、
人体に病気や害を起こすものではありません。
そのため身体が花粉と戦う理由はないのです。
しかし、人によっては花粉を敵だと誤認してしまい、
免疫反応によって花粉を追い払おうと過剰になり
アレルギー反応を起こしてしまうのです。
また、その症状が鼻にひどく起こるのにも理由があります。
人は鼻で呼吸をします。
鼻で呼吸をすると空気と一緒にウィルスや細菌、
花粉なども吸い込んでしまいます。
ウィルスや細菌はとても小さいので、鼻の粘膜にも付着しますが、
喉や気管支、肺まで吸い込まれることがあります。
しかし、ウィルスや細菌より大きい花粉は
鼻毛や鼻の粘膜に付着します。
つまり、鼻は花粉という異物を体内に侵入させないという
役割を持っているのです。
そのため、体内から追い出そうとしてアレルギー反応が起こり、
花粉症が生じるということです。
こういった花粉症の問題に対し、
どう解決したら良いかはこちらのサイト「子ども花粉」を参照ください。
花粉症と大気汚染の関係
大気汚染物質が花粉と一緒に鼻粘膜に付着すると、
アレルギー反応が起きやすくなります。
大気汚染物質が花粉やハウスダストなどを鼻の粘膜から
取れにくくすることが原因とされています。
その他、灯油による暖房やゴミを燃やしたときに発生する
一酸化炭素やタバコの煙にも注意が必要です。
花粉症になりやすい年齢
年齢別で見てみると、スギ花粉症は30歳代が最も多く、
10歳代から40歳代で全体の90%を占めています。
そして20歳代と30歳代では女性に多い傾向がありました。
また、地域によっても花粉症の発症率に差があります。
北海道や沖縄では、スギ花粉が飛散しないため、
スギ花粉症はほとんど起こりません。
それに対して関東や近畿地方、東海地方はスギ花粉の飛散が多く、
スギ花粉症の患者が多くなっています。
また、海外でも総合的にみると花粉症の
発症率は比較的少なくなっています。
アレルギー体質の人は
花粉症になりやすい
アレルギー体質の人は、アレルギーに対する抗体を作りやすいため、
アレルギーになりやすいです。
花粉症はそういったアレルギー症状の一種なので、
そういった人はアレルギーと同じく発症しやすくなっています。
また、アレルギーに対して一般の人より敏感な為、
一般の人より症状が強く出てしまいます。
アレルギー体質で現在、花粉症になっていないとしても
将来突然花粉症になる可能性があります。